湘南ベルマーレを支えるサポートコーポレーション「地域に活気を」

湘南ベルマーレ サポートコーポレーション

スタジアムの入場ゲートに行くと企業名がずらりと並んだボードに目が留まる。

地域の法人や団体、そして個人などがサポートコーポレーションとして湘南ベルマーレを支えている。

今回は株式会社湘南ベルマーレ第一営業部部長の船越裕美さんに現在の取り組みを聞いた。


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ゼロから1に。裾野を広げたい

――船越さんはサポートコーポレーションを担当されていると伺いました。

「そうですね。湘南ベルマーレは昨年夏に組織改編を行いまして、営業部が第一営業部、第二営業部、第三営業部という3つの部署に分かれました。私は第一営業部でサポートコーポレーションなどを担当していて、第二営業部が主にホームタウンのオフィシャルクラブパートナー、第三営業部が主に都内を中心とした首都圏のオフィシャルクラブパートナー、という役割分担です」

――サポートコーポレーションは3万円から30万円まで5つのコースから選べるんですね。

「はい。ただ、クラブによってはそういった小口の営業商材の見直しを図っているところもあるそうです。おそらく単価を上げていこうという判断なのではないかと推察しています。それがマルかバツかというのではなく、我々としてはベルマーレが街の話題になることが大事だと考えています。企業様がご支援をゼロから1にした瞬間に自分事としてとらえて、ベルマーレがもっと気になる存在になると思うので、さらに裾野を広げていきたいですね」

――単価も大事だけど、裾野を広げることも大事ということですね。

「単純に売上だけを追うのであればオフィシャルクラブパートナーの営業活動に注力すればいいのかもしれません。でも、企業様がご支援をゼロから1にすることで、試合で負けたら悔しいと感じて、勝ったら心の底からうれしいと感じてくださるはずです。『好き』の反対は『無関心』だと思っていて、裾野を広げていかにベルマーレに関心を持っていただくか。ベルマーレをきっかけに共通の話題でつながることができるのは、すてきなことだなと思います」

どっちに転ぶか分からない面白さ

湘南ベルマーレ サポートコーポレーション

――サポートコーポレーションを増やすために日々どのような営業をされていますか?

「やはりご紹介が多いですね。お友達がお友達を紹介してくださるようなかたちです。今はこのご時世なのであまりできていませんが、ホームタウン内の商工会議所をはじめとした諸団体が主催する研修会のような地域のコミュニティに参加してご縁をいただくこともありますね」

――そういう場合もあるんですね。

「特にスポーツクラブのセールスはオンライン商談で決まるようなものではないなといつも感じています。それだけでなく、サッカーの試合には勝ち負けがありますし、晴れの日も雨の日もあります。だから、不確実なものをご案内しているなとも感じますね」

――不確実なことのほうが多いせいか、試合ではいつも心を揺さぶられます。

「どっちに転ぶか分からないから面白いんだと思います。ベルマーレのことをあまり知らない地域の方々にも、こんなに面白いものが近くにあるんですよ、とお伝えしていきたいです」

新たなビジネスを生むために

――営業の仕事をされていてどんなことに喜びを感じますか?

「試合で勝ったときのうれしさをお客様と一緒に共有できることですね。お客様から帰り際に『今日やったね』と声を掛けていただけるとうれしいです」

――それでは今後の抱負を教えてください。

「サポートコーポレーションに限らず、ご支援の輪をさらに広げて、企業様同士のつながりを加速させる施策を行うことは今後の課題だと思っています。毎年シーズン開幕前に実施していたキックオフパーティーをはじめとしたイベントはしばらく開催を見合わせているので」

――そうだったんですね。

「ベルマーレというコミュニティに入っていただくために、皆さんが求めていることにしっかり向き合っていきたいです。我々が場を提供して活性化を図ることで、企業様同士のつながりができて、新たなビジネスが生まれたらうれしいですね。そこで活気が生まれれば地域も活気づくと信じています。そのためにもゼロを1にする活動を日々続けていきます」■

湘南ベルマーレ 船越裕美
船越裕美(ふなこしひろみ) 株式会社湘南ベルマーレ 第一営業部部長

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文=大西 徹(SHONAN BOOK)