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新加入選手は8歳…長期療養児の自立を支援、湘南ベルマーレが会見実施

こんにちは。編集長の大西です。

湘南ベルマーレはJリーグクラブとして初めてNPO法人Being ALIVE Japanが運営するTEAMMATES事業に参画する。

TEAMMATES事業とは、スポーツチームへの入団を通じて、長期療養を必要とするこどもの退院・復学を支援する取り組み。

日本財団の助成事業で企画・運営しており、長期療養中のこどもが定期的に練習や試合などの活動に参加する。

7月14日、Shonan BMW スタジアム平塚で、高田琥太郎くんの入団記者会見が開催された。


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長期療養児の自立を支援するTEAMMATES事業とは?

「希望や励みにつながっていく」(NPO法人Being ALIVE Japan 代表 北野華子)

北野代表
北野代表

Being ALIVE Japanは、長い療養をしながらもこどもたちが最高の青春を実現することを目的に活動している非営利団体です。琥太郎くんをはじめ長期的な治療を必要としているお子さんが全国で約25万人います。

北野代表
北野代表

医学が進歩した一方で、病院の中ですべて治療が完結するわけではなく、退院後も社会生活を送りながら治療・療養を続けているお子さんが増えています。TEAMMATES事業は、そういったお子さんがスポーツチームの一員となって一緒に活動することを通して成長する機会や、ファンの方やチームの活動を通して出会う人たちのつながりを通してお子さんを支えるコミュニティーを作っていく活動です。

北野代表
北野代表

第一の目的は、長い入院生活を送っていた琥太郎くんが体力や自信、社会性を取り戻すことです。ただそれだけではなく、琥太郎くんの成長していく姿が、長期療養しているお子さんのロールモデルとして発信されることで、同じような病気のあるお子さんたちの希望や励みにつながっていくと思っています。

北野代表
北野代表

チームの選手やファンの方が、普段あまり接することのない長期療養中のお子さんと交流することで、そういったお子さんに対する理解が深まり、支えてくれる存在をコミュニティーに増やしていくことも目的の一つです。

「選手たちと一緒に活動していけたら」(株式会社湘南ベルマーレ 代表取締役社長 水谷尚人)

水谷代表
水谷代表

今回このTEAMMATES事業に参画した2つの理由があります。一つは、我々のミッションは「夢づくり、人づくり」です。存続の危機に陥ったクラブが、地域の人たちに支えられて、地域の人と一緒に歩んできましたので、地域に恩返しするための「夢づくり、人づくり」だと感じています。今回の事業で、琥太郎くんもそうですけど、ご家族、周りの方、そして我々の選手たちが何を感じるかが大変重要だと思っています。

水谷代表
水谷代表

そしてもう一つは、久光重貴という我々の仲間であるフットサル選手の存在です。彼も肺がんを患いながらフットサルを続けています。そんな中でフットサルリボンという小児がんのこどもたちに対する啓蒙啓発活動も続けています。

水谷代表
水谷代表

今回の事業に関しては、曺をはじめ選手にも話をしています。彼らもいろいろと思うところがあって、アイデアも出てきています。選手たちと一緒に活動していけたらなと思っています。そして今日、ここで琥太郎くんが我々のチームメートになって一緒に活動していきますが、我々も彼から勇気や元気をもらいたいなと思いますし、その勇気や元気が発信されて、この地域が明るく元気になればと思っています。

「琥太郎くんの背中も押してもらいたい」(湘南ベルマーレフットサルクラブ 久光重貴選手)

久光重貴選手
久光選手

琥太郎くんとはフットサルリボンという活動で出会いました。入院中に一緒にボールを蹴って出会ったわけですけど、今回こういった形で入団してくれて僕自身もうれしいですし、クラブに感謝しています。

久光重貴選手
久光選手

何よりも僕自身、6年前に肺がんを患いまして、今もずっと治療を続けているんですけど、僕がこのクラブで選手でいたからこそ支えてもらい背中を押してもらいました。このクラブにいなければ今の自分もいない。だからこそ、選手もそうですしサポーターやクラブスタッフの皆さんに、琥太郎くんの背中も押してもらいたいです。

久光重貴選手
久光選手

また一歩チャレンジする勇気が出れば、目標に一歩でも近づければ、琥太郎くんが自然と笑顔になって、ご家族やその周りにいる人たちも絶対に喜んでくれると思います。

高田琥太郎くん(8歳、小学2年生)湘南ベルマーレ入団会見

高田琥太郎(たかだこたろう)
8歳。小学2年生。神奈川県藤沢市在住。3人兄弟の長男。ドッジボールやゲームが大好き。長期入院中に湘南ベルマーレフットサルクラブに所属する久光重貴選手が病院内で実施するフットサルイベントに参加したことをきっかけに、よりサッカーに興味を持つ。病気発症前は何度か湘南ベルマーレの試合を応援しており、好きなポジションがGKで、キングベルが好き。今年3月末に8カ月間の長期入院を終え、今後も長期間にわたり治療・通院が必要なため、チームの一員の活動を通して心理面、社会面の支援を受けていく。

司会
司会

それでは自己紹介をお願いします。

高田琥太郎
高田選手

高田琥太郎です。8歳です。

司会
司会

ユニフォームは49番を選ばれましたが、理由を教えていただけますか?

高田琥太郎
高田選手

選べる中で大きい数だから。

司会
司会

選手には何て呼んでほしいですか?

高田琥太郎
高田選手

コタ。

司会
司会

チームに入ってやってみたいことは何ですか?

高田琥太郎
高田選手

キーパーの練習です。

司会
司会

チームに入ってできるようになりたいこと、目標はなんですか?

高田琥太郎
高田選手

コーチと選手の名前や顔を覚えたいです。

司会
司会

チームに入って楽しみなことは何ですか?

高田琥太郎
高田選手

選手とコーチに会えるのが楽しみです。

司会
記者

ユニフォームを着た感想を教えてください。

高田琥太郎
高田選手

イケてると思う。

背番号49高田琥太郎選手は今後、月に1〜2回、定期的にチームを訪問して活動に参加していく。

文=大西 徹

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