6月17日、神奈川県平塚市。
湘南ベルマーレが練習場として使用している「馬入ふれあい公園サッカー場」は、JR平塚駅からバスと徒歩で約15分の場所にあります。
2019年1月、その練習場から徒歩5分の場所にアスリート専用トレーニング施設の「RIZAP Lab」が本格始動しました。
始動から約5カ月がたち、プレス体験会が行われるということで、早速参加してきました。
神奈川県平塚市にあるライザップラボに潜入取材
![RIZAP Lab(湘南)](http://stadio.jp/wp-content/uploads/2019/06/IMG_1087-800x533.jpg)
第1部のトークセッションに臨んだのは、湘南ベルマーレの山﨑凌吾選手と齊藤未月選手、そしてパフォーマンスアップ チーフトレーナーの管野翔太氏です。
山﨑凌吾 Yamasaki Ryogo
1992年9月20日生まれ、岡山県岡山市出身。187cm、80kg。瀬戸サッカースポーツ少年団→ヒーロー備前→ヒーローJrジュニアユース→玉野光南高→福岡大→サガン鳥栖→徳島ヴォルティス→湘南ベルマーレ
齊藤未月 Saito Mitsuki
1999年1月10日生まれ、神奈川県藤沢市出身。166cm、66kg。藤沢FC→湘南ベルマーレジュニア→湘南ベルマーレU-15平塚→湘南ベルマーレユース→湘南ベルマーレ
管野翔太 Kanno Shota
湘南ベルマーレ パフォーマンスアップチーフトレーナー
湘南ベルマーレ山﨑凌吾と齊藤未月が登場
![司会](http://stadio.jp/wp-content/uploads/2019/07/staff.png)
RIZAP Labではどのようなトレーニングを行っているのですか?
![管野トレーナー](http://stadio.jp/wp-content/uploads/2019/06/kanno.png)
一番の目的は湘南ベルマーレの選手の皆さんの「パフォーマンスアップ」です。フィジカルのパフォーマンスを可視化できる機器が施設内にたくさんそろっているので、そういうものを駆使して、RIZAPの事業側にサービス展開する「研究開発」の機能も持つ施設です。
![齊藤未月と山﨑凌吾](http://stadio.jp/wp-content/uploads/2019/06/IMG_1006-800x533.jpeg)
![司会](http://stadio.jp/wp-content/uploads/2019/07/staff.png)
RIZAP Labができて改善された点は?
![齊藤未月](http://stadio.jp/wp-content/uploads/2019/06/saito.png)
見てのとおりたくさんの器具が置いてありますし、これまでと倍以上あるので、やれることが多くなりました。やっぱり選手はいろんなことを試したいので、そういう意味では最高の施設ができたんじゃないかなと思います。
![山﨑凌吾](http://stadio.jp/wp-content/uploads/2019/06/yamasaki.png)
より広くなったので、サッカーにつながる実戦的な動作をしながら、管野さんや福士さん(福士貴佑樹氏/パフォーマンスアップトレーナー)とトレーニングさせてもらっています。
![RIZAP Lab(湘南)](http://stadio.jp/wp-content/uploads/2019/06/IMG_1071-800x533.jpeg)
![司会](http://stadio.jp/wp-content/uploads/2019/07/staff.png)
選手の課題をどのようなアプローチで解決するのでしょうか?
![管野トレーナー](http://stadio.jp/wp-content/uploads/2019/06/kanno.png)
ストレッチや筋トレをするためのマシーンがあり、山﨑選手が言ったサッカーの試合の動作につながる動きをするためのスペースがあるので、ベースになるストレッチやトレーニングは選手の皆さんにやってもらっています。やっぱり個々で課題や伸ばしていきたい部分が違うので、私を含めてメインでやっている福士が選手と話してヒアリングをしながらトレーニングメニューを作っています。最初にフィジカルのデータを取らせていただいているので、それを元に課題解決のためのメニューを組むんですけど、やっていく中で選手から要望が出てくるので、プログラムを新しくしています。
![RIZAP Lab(湘南)](http://stadio.jp/wp-content/uploads/2019/06/IMG_1059-800x533.jpg)
![司会](http://stadio.jp/wp-content/uploads/2019/07/staff.png)
フィジカルを改善するために、どのようなことから始めましたか?
![齊藤未月](http://stadio.jp/wp-content/uploads/2019/06/saito.png)
プレー中の走り方や、後半になると少し疲れてしまって相手の動きについていけないところは、改善したい部分でした。ここには広いスペースがあるので大きな動作も気にすることなくできました。そういう部分を改善するためにいろいろトレーニングしています。
![山﨑凌吾](http://stadio.jp/wp-content/uploads/2019/06/yamasaki.png)
FWは空中戦が多くなるポジションなので、当たり負けない体幹の強さを身に着けたくて、初速というかドリブルにも課題を感じていたので、今年は開幕から管野さんと共にトレーニングをしました。
![管野トレーナー](http://stadio.jp/wp-content/uploads/2019/06/kanno.png)
ジャンプする時に特に使う下半身の筋肉の強化もそうですし、あまりイメージがないかもしれないですが、上半身と下半身を上手に一緒に連動させることも高いジャンプをするためには大事です。そのあたりを山﨑選手と相談しながら、単純な筋トレだけではなく、ジャンプの仕方というところも細かく話をして進めています。
![山﨑凌吾](http://stadio.jp/wp-content/uploads/2019/06/yamasaki.png)
自分の映像を見ると、走り方や立ち方もそうですし、相手とぶつかって着地した時にぶれていないので、試合でのパフォーマンスにも現れていると思います。
![RIZAP Lab(湘南)](http://stadio.jp/wp-content/uploads/2019/06/IMG_1058-800x533.jpeg)
![司会](http://stadio.jp/wp-content/uploads/2019/07/staff.png)
選手に寄り添う上でトレーナーとして大切にしていることは?
![管野トレーナー](http://stadio.jp/wp-content/uploads/2019/06/kanno.png)
しっかり選手の話を聞いて、その中で最適なものが何なのかというのを選手と一緒に決めていくことです。私はトレーナーなので体の勉強をするんですけども、理屈でいくら正しくても、選手が前向きに取り組めないと、なかなか効果も出づらいので。選手の感覚とか、試合中に感じていることを一番大切にして、その中でメニューを組んでいくことを大事にしています。
![RIZAP Lab(湘南)](http://stadio.jp/wp-content/uploads/2019/06/IMG_1067-800x533.jpg)
一番キツいトレーニングは?
![司会](http://stadio.jp/wp-content/uploads/2019/07/staff.png)
一番キツいトレーニングを教えてください。
![齊藤未月](http://stadio.jp/wp-content/uploads/2019/06/saito.png)
筋トレの中では懸垂が一番キツいです。10回できればいいほうだと思います。やってもらったら分かると思います(笑)。
![山﨑凌吾](http://stadio.jp/wp-content/uploads/2019/06/yamasaki.png)
KEISERはキツいですね(写真)。腰にベルトを巻いて、レバーに付けて連続でジャンプします。5、6回を連続で、一回一回を集中してやっています。
![RIZAP Lab(湘南)](http://stadio.jp/wp-content/uploads/2019/06/IMG_1035-800x533.jpg)
![オオニシ](http://stadio.jp/wp-content/uploads/2019/06/onishi_icon.png)
ベルマーレのサッカーをする上で欠かせないマシンはどれですか?
![齊藤未月](http://stadio.jp/wp-content/uploads/2019/06/saito.png)
マシンというより、湘南でやる上では練習前の準備がすごく大事で、強度が高いトレーニングをしますし、そういう意味では、しっかりといろんな準備ができる器具がたくさんそろっているというのが一番大事かなと思います。
![山﨑凌吾](http://stadio.jp/wp-content/uploads/2019/06/yamasaki.png)
低酸素でランニングできる場所も向こうにあり、疲労回復につながります。そういう器具がそろっているのは選手にとってはありがたいですし、素晴らしい環境だと思います。
![管野トレーナー](http://stadio.jp/wp-content/uploads/2019/06/kanno.png)
酸素が薄い低酸素ルームは、疲労回復したい時は歩いて、トレーニングしたい時は走る場所です。人がエネルギーを作る時には酸素を使わないといけないですけど、あえて酸素の少ない状況に体を置くことで、外に出た時に酸素をより取り込みやすくなります。
![オオニシ](http://stadio.jp/wp-content/uploads/2019/06/onishi_icon.png)
そうなんですね。ありがとうございます!
![RIZAP Lab(湘南)](http://stadio.jp/wp-content/uploads/2019/06/IMG_1053-800x533.jpg)
![齊藤未月と山﨑凌吾](http://stadio.jp/wp-content/uploads/2019/06/IMG_1021-800x533.jpg)
取材・写真=大西 徹