「ノジマステラ さがみはらさつまいも共創プロジェクト」の収穫作業が、11月16日、ノジマフットボールパーク内で開催されました。
ノジマステラ神奈川相模原の選手やコーチングスタッフに加え、地元・相模原南児童ホームの子どもたちが参加。地域課題の解決と食育、そしてWEリーグの理念を一体的に進める、活気あふれる共同作業となりました。
練習場の一角にできた「共創の畑」

このプロジェクトは、地域社会への貢献と食育推進を目的とし、昨シーズンに続き2025/26シーズンも実施されています。
活動の舞台は、練習場の一角。もともと砂を敷き詰めたトレーニング場だった場所を整地して「ステラファーム」と命名されました。
特筆すべきは、相模原市の地域課題解決に貢献している点です。パートナーの「かわしまやきいもストア」が、高齢化などで増加した耕作放棄地を活用してさつまいもを育てており、ノジマステラは土地提供を通じてこの活動に取り組んでいます。将来的には、このさつまいもを相模原の新たな地域ブランドとして創出することを目指しているそうです。

4月下旬に苗が植えられ、約6カ月を経て、待望の収穫時期を迎えました。
作業開始前、ノジマステラ・ホームタウン担当の古薗雄士さんと、かわしまやきいもストアの川嶋純矢さんが作業の流れを説明。選手と子どもたちが「ステラファーム」の看板に色を塗り、新たなシンボルを完成させました。

その後、選手たちと子どもたちは6グループに分かれ、丁寧に砂を掘り進め、次々とさつまいもを収穫していきます。大きなさつまいもが砂の中から姿を現すたび、選手たちと子どもたちの間には喜びの笑顔が広がりました。
さらに、収穫後には食育の一環として食べ比べを実施。収穫して間もないものと貯蔵されたものを比較し、貯蔵されたさつまいものほうが甘みが増していることをみんなで実感しました。
参加者が語る活動の意義
昨年に続き参加した中学1年生の児童は、「さつまいもを掘りながら、(笹井)一愛選手と部活のことなど楽しく話せました。さつまいもは15本ぐらいは採れたと思います」と笑顔を見せました。
ノジマステラの築地育選手は、初めてのさつまいも掘りについて、「どこまでつながっているのか分からなくて、掘っていく途中で切れてしまい、意外と難しかったです。収穫は大変なんだなと身をもって感じました」と語りました。子どもたちとの交流についても、「みんな、さつまいもの成長を気にしてくれていました。今日はみんなと触れ合うことができて、充実した時間になりました」と共同作業を振り返りました。

かわしまやきいもストアの川嶋さんは、大勢での作業について「少人数で作業している普段とは違い、皆さんと楽しくできて、作業効率も良かったです。昨年は量が少なくてすぐに売り切れたので、今年は品種をシルクスイートに絞り、量を増やして作ってみました」と、プロジェクトの改善点を説明しました。
ノジマステラの古薗さんは、さつまいもの収穫を終えて、「昨年より育つのが遅く心配でしたが、その不安を裏切るくらいの大きなさつまいもがたくさん採れて安心しました」と安堵の表情を見せました。
今後の活用と地域への還元
今回収穫されたさつまいもは、地域への還元につながる多様な活用が予定されています。
傷のない良質なものは、今後じっくりと熟成されます。これらは2月〜3月に、スタジアムでファン・サポーター向けに、焼きいもとして販売される予定です。一方、形や大きさが不揃いな規格外のさつまいもも無駄にはしません。こちらは販売には回さず、手作り料理として相模原南児童ホームの子どもたちに振る舞われる予定です。
ノジマステラは、相模原南児童ホームと2014年から継続的に交流を続けてきました。このプロジェクトは、スポーツを通じた子どもたちへの支援と地域社会への貢献を融合させた持続可能な取り組みとして、今後も期待が寄せられます。■

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