ノジマステラ神奈川相模原の試合日程、監督コメント、選手コメントを紹介します。
- ノジマステラ神奈川相模原 試合日程・結果 2022-23
- ノジマステラ神奈川相模原 試合後 選手コメント・監督コメント 2022-23
- 2022年9月10日(土) WEリーグカップ第4節 アルビレックス新潟レディース戦
- 2022年10月30日(日) WEリーグ第2節 サンフレッチェ広島レジーナ戦
- 2022年11月5日(土) WEリーグ第3節 日テレ・東京ヴェルディベレーザ戦
- 2022年11月26日(土) WEリーグ第4節 アルビレックス新潟レディース戦
- 2022年12月3日(土) WEリーグ第5節 マイナビ仙台レディース戦
- 2022年12月25日(日) WEリーグ第6節 ちふれASエルフェン埼玉戦
- 2023年1月7日(土)WEリーグ第8節大宮アルディージャVENTUS戦
- 2023年3月5日(日)WEリーグ第9節ジェフユナイテッド市原・千葉レディース戦
- 2021-22シーズン
ノジマステラ神奈川相模原 試合日程・結果 2022-23
2022年8月・9月にWEリーグカップが行われました。2022年10月にはYogibo WEリーグが開幕しています。試合日程と結果を紹介します。
試合日程・スタジアム | 試合 | 試合結果 |
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【終了】2022年8月28日(日)18:00 相模原ギオンスタジアム | WEリーグカップ第2節 | 0-0 INAC神戸レオネッサ |
【終了】2022年9月4日(日)18:00 フクダ電子アリーナ | WEリーグカップ第3節 | 1-2 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース |
【終了】2022年9月10日(土)15:30 相模原ギオンスタジアム | WEリーグカップ第4節 | 2-2 サンフレッチェ広島レジーナ |
【終了】2022年9月17日(土)15:00 多摩市立陸上競技場 | WEリーグカップ第5節 | 0-2 日テレ・東京ヴェルディベレーザ |
【終了】2022年10月23日(日) | WEリーグ第1節 | WE ACTION DAY |
【終了】2022年10月30日(日)14:00 広島広域公園第一球技場 | WEリーグ第2節 | 2-1 サンフレッチェ広島レジーナ |
【終了】2022年11月5日(土)15:00 レモンガススタジアム平塚 | WEリーグ第3節 | 1-3 日テレ・東京ヴェルディベレーザ |
【終了】2022年11月26日(土)13:00 デンカビッグスワンスタジアム | WEリーグ第4節 | 3-2 アルビレックス新潟レディース |
【終了】2022年12月3日(土)14:00 相模原ギオンスタジアム | WEリーグ第5節 | 1-2 マイナビ仙台レディース |
【終了】2022年12月10日(土)14:00 長野Uスタジアム | WEリーグ第6節 | 0-1 AC長野パルセイロ・レディース |
【終了】2022年12月18日(日)11:00 三木総合防災公園 陸上競技場 | 皇后杯JFA第44回全日本女子サッカー選手権大会 4回戦 | 1-0 スフィーダ世田谷FC |
【終了】2022年12月25日(日)14:00 熊谷スポーツ文化公園陸上競技場 | WEリーグ第7節 | 2-1 ちふれASエルフェン埼玉 |
【終了】2023年1月7日(土)14:00 相模原ギオンスタジアム | WEリーグ第8節 | 1-1 大宮アルディージャVENTUS |
【終了】2023年1月15日(日)13:00 広島広域公園 第一球技場 | 皇后杯JFA第44回全日本女子サッカー選手権大会 準々決勝 | 0-2 ちふれASエルフェン埼玉 |
【終了】2023年3月5日(日)14:00 相模原ギオンスタジアム | WEリーグ第9節 | 2-0 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース |
2023年3月12日(日)13:00 | WEリーグ第10節 | INAC神戸レオネッサ |
2023年3月19日(日)14:00 | WEリーグ第11節 | 三菱重工浦和レッズレディース |
2023年3月26日(日)14:00 | WEリーグ第12節 | 大宮アルディージャVENTUS |
2023年4月1日(土)14:00 | WEリーグ第13節 | AC長野パルセイロ・レディース |
2023年4月22日(土)14:00 | WEリーグ第14節 | ちふれASエルフェン埼玉 |
2023年4月29日(土)14:00 | WEリーグ第15節 | 三菱重工浦和レッズレディース |
2023年5月3日(水) | WEリーグ第16節 | WE ACTION DAY |
2023年5月7日(日)14:00 | WEリーグ第17節 | INAC神戸レオネッサ |
2023年5月13日(土)13:00 | WEリーグ第18節 | ジェフユナイテッド市原・千葉レディース |
2023年5月20日(土)14:00 | WEリーグ第19節 | 日テレ・東京ヴェルディベレーザ |
2023年5月27日(土)14:00 | WEリーグ第20節 | アルビレックス新潟レディース |
2023年6月3日(土)13:00 | WEリーグ第21節 | マイナビ仙台レディース |
2023年6月10日(土)14:00 | WEリーグ第22節 | サンフレッチェ広島レジーナ |
ノジマステラ神奈川相模原 試合後 選手コメント・監督コメント 2022-23
2022年9月10日(土) WEリーグカップ第4節 アルビレックス新潟レディース戦
杉田亜未選手「今までの試合よりも攻撃に厚みを出せた」
ーー今日はいろいろな見方ができる試合だったと思います。試合を振り返っていただけますか。
「先制点できたのはすごく良かったと思いますし、すごくいい時間帯にに藤原(加奈)選手が決めてくれて自分たちの時間が来ていたんですけど、そこからの戦い方が課題だなと感じましたし、やられ方が悪かったので、そこを修正していくことが大事だなと思います。やっぱり勝つためには簡単にやられないようにしていかないといけないので、今日の試合をしっかり次に生かせるようにしたいなと思います」
ーー前を向いてドリブルで仕掛けたり、3人連続でシュートを打ったりする場面もありました。これまでの2試合よりも良くなった部分は。
「今までの試合よりも攻撃に厚みを出せたんじゃないかなと思っています。シュート数も前よりは多いと思うので、シュートの意識と攻撃に掛ける人数を増やしていくことが大事だなと実感しました」
ーーこれぐらい増やしていかないとやはり複数得点は取れないと。
「そうですね。相手は怖さを感じないと思いますし、勝つためには攻撃の人数を掛けていく必要があるなと感じました」
ーー亜未さんのCKから同点ゴールが生まれました。今日は何回かCKを蹴っていましたけど、あのCKで意識したことは。
「負けていたので、とにかく1点を取る気持ちで、何かが起こるように、そんなイメージでした」
ーーゴールから離れた位置に落とすというよりはGKがいるあたりを狙った。
「そうですね。そこは狙って、誰かちょっとでも触ってコースを変えてもらうイメージでした。点が入ったので良かったです」
大賀理紗子選手「絶対に10人にはさせたくなかった」
ーー今日は終盤まで全員が集中して守っていました。守備に関して振り返っていかがですか。
「1点目に関しては球際のところで奪い切れなくて、ちょっとしたことが失点につながってしまったのと、2点目もスローインからそのまま上げられて、それまで集中してできていたぶん、ボールが切れたときに、みんなの気が切れたわけではないんですけど、一瞬のすきを突かれたという感じでした。チームとしてそこの2点は絶対に修正できると思うので、試合が始まってから終わるまで、自分も声を掛けてみんなの集中力を持たせていけたらいいなと思います」
ーー失点するまでは集中できていたと思います。
「いくつか危ない場面もあったんですけど、最後まで粘り強くできていたので、それは継続しつつ、一瞬で何が起こるか分からないのがサッカーなので、今日のこういった試合で痛感できたのはプラスに捉えて、次につなげていきたいなと思います」
ーー終盤に大賀選手が倒れたときに、スタッフがピッチ内に入ろうとするのを他の選手が止めて、そのままプレーを続けていましたね。
「相手の足の裏に入ってしまって、痛かったですけど、アディショナルタイムというのが分かっていて、点を取りたいという気持ちのほうが強かったですし、そこでスタッフを入れてしまうと自分も出ないといけないルールなので、絶対に10人にはさせたくなかったですし、早くプレーを始めさせたかったので、『ちょっと待って、大丈夫』みたいな会話をして、3秒だけ待ってほしいと思って(笑)。みんなで最後まで諦めないでできたので、それは良かったかなと思います」
藤原加奈選手「振り抜いたことが良かったです」
ーー今日もゴールを決めました。ゴールを振り返っていただけますか。
「点を決めてびっくりしてるんですけど、コースが見えて入りました(笑)。入って良かったです。シュートは左足のほうが得意なんですけど、今日は右足で振り抜いてみたら入りました。振り抜いたことが良かったです」
ーーシュートを打つまでのポジショニングで今日意識したことは。
「ありさん(南野亜里沙)からのスルーが前半もあったんですけど、前半はシュートチャンスを逃してしまって、後半はシュートをする意識を持っていました。ありさんから受けて、迷わず打てたのが良かったかなと思います」
ーー藤原選手のところにボールが行くと攻撃にリズムが生まれますね。
「そこは自分の長所なので、ボールに絡んでいけるように常に意識しながらプレーはしています」
ーーまだ試合が続きます。今後増やしていきたいプレーは。
「もっともっともっともっと絡んでいて、自分でもっとフィニッシュまで行けるように頑張っていきたいです」
2022年10月30日(日) WEリーグ第2節 サンフレッチェ広島レジーナ戦
菅野将晃監督「相手のサイドバックに入ったときを、今日のディフェンスの狙い目として持っていました」
ーー開幕戦勝利おめでとうございます。
「ありがとうございます」
ーー今日は試合の立ち上がりから出足が速くてボールをうまく奪えていたと思います。ボールの奪いどころ、狙いどころはどのように指示をされていたのでしょうか?
「広島はしっかりとビルドアップから動かしていく、それができなければロングボール、という展開が予想されたので、相手のサイドバックに入ったときを、今日のディフェンスの狙い目として持っていました。両サイドの前の選手がやってくれたし、それに呼応するように最終ライン、あるいは中盤の選手がしっかりと狙いを持って、(相手にボールが)入ったところには2人、3人と囲い込んでのディフェンスが随所に出せたのかなと思っています」
ーー2列目の左に藤原(加奈)選手、右に笹井(一愛)選手が先発起用されて、二人の存在感が光りました。
「藤原は体が小さい選手ですけど、労を惜しまず、切り替えが速くて、攻守ともに狙い目を持って 意図したプレーをしてくれたなと思います。笹井のほうは我々のアカデミーであるドゥーエの選手で(9月9日にトップチーム登録を発表)、高校3年生ですけど、攻撃力に関しては非常に可能性を感じられる選手なので、今日のこの開幕戦においてぜひ持っている力を思いっきり発揮してほしいなというところで、高校生ながら臆することなくピッチの上で思い切ってやってくれたので、非常に良かったし、さらなる成長を感じさせてくれる試合だったと思います」
ーーシュート数が広島が5本に対して、ノジマステラは17本でした。それだけチャンスをつくってシュートを打てたことについてはどのように感じていますか?
「我々の場合はショートパス中心になるんですけど、ボールを動かそう、言ってみればしつこいぐらいボールを動かそうということでやっているんですけど、そうすると得てして、ゴールというサッカーの本質というか大事なところの意識が薄れて、ボールを動かすことだけで満足してしまいがちで、そのへんはリーグ(開幕)に向かう期間にトレーニングマッチ等々を含めて、そこの意識がなければ(と伝えていました)。今日のミーティングでも言ったのは『ボールを動かしていこう』と。ただやはり、サッカーにおいてゴール前のシーンというのは、見ている人にとってすごく面白いところなので、『そういう場面をたくさんつくろう』という話をしました。選手たちがそういう意識で、そういう崩しもできたし、サイドでも崩せたんですけど、あとはクロスの精度だとか入り方の課題は残ったかなと思います。またそういうところも含めて、よりゴール前でのチャンス、シュートシーン、ゴールをつくっていきたいなと思います」
2022年11月5日(土) WEリーグ第3節 日テレ・東京ヴェルディベレーザ戦
松原有沙選手「ホームでサポーターの皆さんと喜びたいという気持ちでした」
ーー今日は平塚でホーム開幕戦でしたが、残念ながら試合に敗れました。
「前節アウェー(広島)でいい形で勝利することができたので、ホームでサポーターの皆さんと喜びたいという気持ちでした。前半早い時間でいい形で先制できたんですけど、やっぱりベレーザさんはボールを持つのがうまくて、それに対してちょっと受け身になったというか、そういう時間が続いてなかなか攻められなかったので、もうちょっとチャレンジして前でボールを奪ったり、奪ったボールをすぐにまた奪われていたので落ち着いてつないだりできれば、また違ったゲームになったとは思います」
ーー前半のリードしている時間帯も、広島戦のときと違ってうまくできていない感覚があったのでしょうか。
「ある程度ボールを持たれるだろうなというのは自分自身は思っていましたし、その中で最後のところはやらせないようにDF陣も含めて体を張れていたと思います。ただ、プレーの強度とか球際のところで、奪われた後にもう一回すぐ、菅野(将晃)さんがよく『即時回収』と言うんですけど、そういうのが広島戦ではできて、今日はできなかった部分は、(前節と)違ったところというか、うまくいかなかったところだと思います」
ーー相手のキープ力が上回っていたんですね。
「もちろんベレーザさんは足元の技術がありますし、個人で打開できる選手も多いですけど、その中でも2枚、3枚と行ければ奪えるシーンもあったのかなと思います。やっぱりそこでちょっと受け身になりすぎたというか、ちょっと後ろに戻る意識が強すぎて、人数をかけられなかった部分が大きかったとは思います」
ーー次の試合に何か生かせそうですか?
「広島戦は本当に自分たちがボールを持つ時間が長かったので、ああいうふうにいい形で試合を運べたんですけど、相手にボールを持たれる時間にどうボールを奪いに行くかというチームの共通理解をもうちょっと、2週間空くので深めていけたらと思ってます」
杉田亜未選手「自分たちはとにかくチャレンジしていこうと試合に入りました」
ーー今日は平塚でホーム開幕戦、残念ながら敗れました。試合を振り返っていただけますか。
「ホーム開幕戦でたくさんの方が来てくださって、相手はベレーザさんですごく強いのはもちろん分かっている中で、自分たちはとにかくチャレンジしていこうと試合に入りました。立ち上がりはチャレンジがすごくできていて、それが得点にもつながったのかなと思うんですけど、そこから相手はやっぱり対策してきますし、自分たちも前でプレスをずっとは続けられず、そこの修正がなかなかうまくいかずにああいう失点につながってしまいました。全体としては、立ち上がりの戦い方は収穫としてありながら、その後の戦い方には課題がすごく見えた試合になったかなと思います」
ーーゴールはヘディングで決めました。練習でもできていた形なのでしょうか。
「いや、自分がヘディングで決めるのは珍しいので、ちょっと自分でもびっくりという感じでした」
ーーゴール前に集中して入っていって決めました。
「そうですね。その得点という部分では、どんな形でも狙っていけるように自分も意識しているので、今日はヘディングという形で得点につなげられたのは良かったかなと思います」
ーー中盤の松原有沙選手や石田千尋選手との立ち位置は流動的でした。その中で意識していたことは?
「相手がいいところにずっといるので、声を掛け合いながら自分たちがプレスを素早くかけられるように、3人で協力して声を掛けながらやってたんですけど、やっぱり相手がうまかったです」
ーー広島戦のときと同じようにできた部分がありながらも、その回数が今日は少なかった印象です。
「相手のプレッシャーが速いですし、自分たちのやりたいことをなかなかやらせてもらえなかったので、プレッシャーの中でどうやってかいくぐっていくかが課題になるかなと思います」
2022年11月26日(土) WEリーグ第4節 アルビレックス新潟レディース戦
菅野将晃監督「選手たちがしっかり出してくれたなと思います」
ーー今日のスタメンを見たときに前掛かりで行くような印象を受けて、その期待どおりの立ち上がりになったと思います。菅野監督は立ち上がりについてはどのように感じていますか?
「立ち上がりはいい入りをしよう、というのは言っていました。前節はベレーザに負けましたけど、キックオフから1分しないうちにゴールできました。今日もいい入りでそこからの得点となったのは、チームとしての狙いといいますか、選手たちがしっかり出してくれたなと思います。別段、選手たちを前掛かりにさせたわけではなく、立ち上がりはしっかり行こうよということで送り出して、いい得点ができたなと思っています」
ーー後半、石田みなみ選手が途中交代で入りました。交代の意図を教えていただけますか。
「松本茉奈加は2点目を取ってくれましたし、走力を期待して(今日の試合に)送り出しています。後半を見ていまして、思い切りというかはっきりとしたプレーがちょっとできていないなということも含めて、新たに石田(みなみ)を入れました。彼女はサイドバックもやりますし、センターバックもできて、オフェンス面の良さを持っています。ディフェンスをしっかり担えて、前に出たら思い切って勝負するプレーができるので、その両方を期待して送り出しました。そういう点ではしっかり期待に応えてくれたと思います」
2022年12月3日(土) WEリーグ第5節 マイナビ仙台レディース戦
大賀理紗子選手「当たり前のことを一つひとつ声を掛け合いながらやっていくのが大事」
ーー今日の試合を振り返っていただけますか。
「点を先に取れることが多い中で失点してしまい、前線の選手が点を取ってくれてる分、後ろはゼロで行きたい気持ちの中で最近は失点が多いので、勝ちきれなかった、大事なところで力強さが発揮できなかったなと思います」
ーー前半は失点ゼロで抑えました。
「前半は前から行けていて、相手のディフェンスラインまで守備できて、(自陣の)裏へ何本かあったんですけど、落ち着いて対応できていました。後半にかけてだんだん相手のセンターバックとかにプレッシャーがかけられなくなって、どうしても後ろ重視になるというか、前の推進力が前半と後半で違うようになってしまいました」
ーー相手の寄せが早く、パスをつなげず、リズムをつくれませんでした。
「前半はパスを回すこともできたんですけど、後半は守備の部分でも距離が遠いとか、攻撃のときも距離間が悪いとか、DFと中盤の距離が遠いなと自分は感じました。細かいパス回しが得意なチームになっている中で、距離感が遠くなってしまうと自分たちがやりたいパスサッカーもできなくなってしまいます。そこはもっと声を掛け合いながら、ピッチの中で解決していかないといけないなと感じています」
ーー相手は3バックなのか4バックなのか、あいまいにしていました。やりづらさはありましたか?
「ぼかしながらうまくポジションを変えてきてたのは分かっていて、その中で相手も得点を取りたい分、前に人数をかけるときもあれば、中盤に人数をかけるときもあって、数的優位を相手につくられることが後半にかけて多くなっていました。相手がどのポジションで来ようが、同サイドで数的優位をつくらせないように、当たり前のことを一つひとつ声を掛け合いながらやっていくのが大事だなと思います」
ーー笹井一愛選手がゴールを決めました。先輩からひとことお願いします。
「今までチームを助けるようなプレーをしてくれていた中で、一愛自身はゴールがなかったので、今日はスタメンではなかったですけど、後半の頭から入ってすぐに結果を出して、一愛にはいいものがあるし、それを今後自信につなげていけるんじゃないかなとすごく感じた1点だったので、自分自身もチームも全員喜んでいました。うれしかったです、素直に」
笹井一愛選手「駆け引きも取り入れてドリブルができるように」
ーーゴールシーンを振り返って、ボールがこぼれてくるのを信じてあの位置にいたのか、詳しく教えてください。
「ボールが(杉田)亜未さんのところに入ったときに、亜未さんがシュートを打てる体勢ではなかったので、自分のところにこぼれてくるかもなと思って、しっかり詰めていました」
ーー今日は前に持ち運ぶ場面が少なかった印象を受けました。課題に感じている部分は?
「縦に仕掛けようとしたときに、なかなかクロスまで終われなかったところは、まだまだだなと思いました。スピードだけじゃなくてフェイントとか相手をだます動き、駆け引きも取り入れてドリブルができるようにならないと、と思いました」
2022年12月25日(日) WEリーグ第6節 ちふれASエルフェン埼玉戦
菅野将晃監督 試合後コメント
「どうもありがとうございました。本当に厳しい戦いでした。勝利はどちらに転んでもおかしくない試合の中で、何とかステラが点を取れたんですけども、今日一番感じたのは、ちふれ(ASエルフェン埼玉)さんの非常にアグレッシブな守備としっかりとつなげながらもゴールへ向かうプレーが、我々にとっては脅威でしたし、非常に難しい試合になったところだと思います。そういう中で、今日は勝利をつかめて、リーグ戦はまた五分にできたので、何とかまた次、勝ち越せるように戦っていきたいと思っています」
ーー1点目は松本茉奈加選手のクロスから平野優花選手が決めました。点の取り方について菅野さんが感じたことを教えてください。
「どの試合だったかは忘れてしまいましたが、同じように右から茉奈加が入れて、左から優花が得点を決めたことがありましたけど、やっぱりサイドの選手からサイドの選手(にボールが渡る)というのは我々のサッカーにおいてすごく大事なところだと思っています。今日はそれを具現化した得点になって、そういうゴールが生まれるサッカーをやっていきたいので、そういう意味ではうれしい得点でした」
ーー途中交代で笹井一愛選手から齋藤花菜選手に代わりました。少し流れも変わったような印象を受けましたが、そのあたりはいかがですか?
「笹井はやろうとしてることが伝わるようなプレーをしてくれてたんですけども、向こうの監督さん(田邊友恵監督、元ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ監督 兼 アカデミーダイレクター)も(笹井のことを)よく知っている方なので、笹井への対応は伝えられていたのかなというところで、なかなか彼女の良さが発揮はできなかったかと思うんですけれども、ただ彼女の可能性というのは変わらず高いです。(齋藤は)途中から入ってくれたんですけれども、正直言って僕はもっとやってほしいなと。もっともっと自分のプレーのストロングなところを発揮できるような入り方をしてほしかったですし、なかなか使う機会がなかったですけど、今日は一つのチャンスだったと思うので、もっともっとアピールというか、自分のいいところをしっかりと出してほしかったなと。ただ、得点に絡んだというところは、また次につながるのかなと思っています」
ーー2点目は藤原加奈選手からパスが出て南野亜里沙選手が落ち着いて決めました。
「ハーフタイムから後半に送り出すところで南野には、必ずチャンスが一本来るから、しっかり待ってろというか、それを生かせばいいと(伝えて)、あの二人のコンビというかつながりというのは、データ上でもお互いのパスの交換本数が多くて、毎試合そういうプレーをしてくれているので、お互いの呼吸といいますか、お互いが分かって落ち着いて藤原が出して南野にシュートを打たせたと思っています」
2023年1月7日(土)WEリーグ第8節大宮アルディージャVENTUS戦
井上陽菜選手 試合後コメント
ーー1-1の引き分けでした。試合を振り返ってご自身の手応えはいかがでしたか?
「DFなんで、最初に失点してしまったことは、改善しないといけないことだと思いました」
ーー前半はなかなかフィニッシュまで行けませんでした。
「真ん中から前に行くときに、真ん中とFWの位置が遠くて、そこで崩せないことが多かったので、全員が押し上げるなり、もっと中に人数をかけるなり、していかないとだめというのは、ハーフタイムでみんなで話し合いました」
ーー後半はリズムが生まれました。
「ハーフタイムに真ん中からもっと中に入っていこうというのは話してたんで、そこに人数をかけれたかなと思います」
ーー井上選手は前節のちふれASエルフェン埼玉戦で高い位置まで上がってそこからゴールが生まれました。ゴールラインあたりまで攻め上がることは普段から意識していますか?
「自分はサイドバックですけど攻撃が好きなので、攻撃でなんとか得点に関わりたい、という気持ちはあるんで、そこは意識しています」
ーー今日の試合も変わらず。
「変わらず、前には行こうと思っていました」
ーー菅野さんは試合後の会見で、「あらゆるポジションができる」と井上選手のことを話していました。ということは、後ろでも、真ん中でも、前でも。
「(試合に)出させてもらったらどこでも頑張るというのは自分自身意識しています」
ーー練習場ではショートパスやボールをキープするような練習もしていました。ステラのサッカーで大事なショートパスで心掛けていることはありますか?
「ショートパスは周りに人がいないと回らないんで、三角形をつくることを意識していて、どこに当てても誰かが3人は関わる、というのは意識してやっています」
ーー後ろからのビルドアップも貫いていますね。
「ビルドアップから攻撃するのがステラ(の戦い方)なので、相手を見て、奪われないことを意識して。間に人がどんどん入ってきてくれるんで、サイドバックからしたらやりやすいです」
ーー勇気が必要なプレーですよね。
「奪われたら終わりと自分自身思ってますけど(笑)、取られてもすぐ取り返すというのは意識しています」
2023年3月5日(日)WEリーグ第9節ジェフユナイテッド市原・千葉レディース戦
菅野将晃監督 試合後コメント
※3人目の質問だったので、あえて前半の気になった部分について聞いてみました。
(1点目を取った後、なかなかペースをつかめなかった、その原因は)
「皇后杯でスフィーダ世田谷と戦ったときに(2022年12月18日、4回戦)、キックオフして(すぐに)ゴールをしたんです。その後、前半を通じてほとんどゲームをコントロールできなくて、それを(今日の)試合中に思い出しました。点を取ったことで気持ちに余裕ができて、いい攻撃になり、いいゲームコントロールになるんじゃなくて、1点取って、攻撃の部分で積極的にはなりませんでした。普通だったら(積極的に)なっていいんだけども、逆に気持ちが守りに入ってしまったことが、なかなか自分たちのゲームをつくれなかった一つの要因かなと思っています」
久野吹雪選手 試合後コメント
(2-0で勝利、試合を振り返って、つかんだ手応えは)
「今日は自分たちがボールを保持する時間が長かったので、私はけっこう気持ちに余裕を持ちながらプレーすることができました。マイボールで保持してゴールまで向かうことができて、即時回収ができたことで、全体でも余裕を持ってできたと思います。課題としては、ジェフの怖さであるセットプレーやCKを与えてしまったので、試合の中で相手のストロングポイントを消していけるように、試合の中で全員で意識して改善できたらなと思いました」
(セットプレーで久野選手がはじく場面もあったが)
「相手に高さがあるぶん、自分が出られる範囲ははじきたい、キャッチしに行きたいと思っていて、最初に出られたことで自分も波に乗れたので、それはできてよかったなと思うプレーでした」
(得点した後、チームがペースを落としたように見えたが)
「そうですね。監督からも苦しい時間帯は必ず来ると言われていて、その苦しい時間帯が来ました。でも、自分たちはショートパスをつなぐサッカーをしていて、ロングキックに切り替えると、相手も背が高いし跳ね返ってくるので、どうしても切り替えたくないというか、やってきたことがあったので、それを通用させなきゃいけないと思って、うまく相手の状況を見ながら、かいくぐりたいという気持ちでした」
(その時間が長かった)
「そうですよね。その時間帯をもっと早く自分たちで修正して断ち切れたら、また次のステップに進めると思うので、今日は苦しい時間が長かったけど、ゼロに抑えられたことはプラスに捉えていきたいなと思っています」
(DF陣との連携面で良かった部分は)
「今日はシュートがほとんど来なかったので、DFラインの選手、前めの選手が相手にシュートを打たせない、打てるゾーンに入らせないようにしてくれたので、最後のシュートは気持ちも楽に構えて対応ができました」
(今後の抱負を)
「シーズンが始まって、やっと無失点試合ができたので、この波を止めずに、私は無失点試合を多く増やしていきたいなと思っています」
(ホームで511日ぶりの勝利)
「相模原ギオンスタジアムでたくさんの人が集まってくれる中で、なかなか勝ち試合を見せることができなかったので、今日をきっかけにもっともっと勝ち試合を増やして、ファン・サポーターの皆さんといっぱい喜んでいきたいです」
- 2022-23 Yogibo WEリーグ 第9節
- 2023年3月5日 14:03キックオフ
- 相模原ギオンスタジアム
- 入場者数 605人
- 天候 曇、弱風、気温 12.9℃、湿度 43%
- ノジマステラ神奈川相模原 2-0 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
2021-22シーズン
試合結果
試合日程・スタジアム | 結果 |
---|---|
2021年9月12日(日)16:01 ユアテックスタジアム仙台 WEリーグ第1節 | 0-0 マイナビ仙台レディース |
2021年9月20日(月)17:00 浦和駒場スタジアム WEリーグ第2節 | 0-2 三菱重工浦和レッズレディース |
2021年9月26日(日)15:03 相模原ギオンスタジアム WEリーグ第3節 | 0-0 AC長野パルセイロ・レディース |
2021年10月10日(日)15:03 相模原ギオンスタジアム WEリーグ第5節 | 1-0 ちふれASエルフェン埼玉 |
2021年10月17日(日)13:03 ノエビアスタジアム神戸 WEリーグ第6節 | 0-1 INAC神戸レオネッサ |
2021年10月31日(日)13:03 広島広域公園第一球技場 WEリーグ第7節 | 0-0 サンフレッチェ広島レジーナ |
2021年11月6日(土)14:03 相模原ギオンスタジアム WEリーグ第8節 | 0-1 大宮アルディージャVENTUS |
2021年11月14日(日)13:03 フクダ電子アリーナ WEリーグ第9節 | 0-2 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース |
2021年11月20日(土)13:03 相模原ギオンスタジアム WEリーグ第10節 | 2-4 アルビレックス新潟レディース |
2022年3月6日(日)13:03 NACK5スタジアム大宮 WEリーグ第12節 | 0-0 大宮アルディージャVENTUS |
2022年3月13日(日)13:03 相模原ギオンスタジアム WEリーグ第13節 | 2-2 三菱重工浦和レッズレディース |
2022年3月19日(土)14:03 味の素フィールド西が丘 WEリーグ第14節 | 3-4 日テレ・東京ヴェルディベレーザ |
2022年3月27日(日)14:03 相模原ギオンスタジアム WEリーグ第15節 | 0-3 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース |
2022年4月3日(日)14:03 デンカビッグスワンスタジアム WEリーグ第16節 | 2-1 アルビレックス新潟レディース |
2022年4月16日(土)14:03 相模原ギオンスタジアム WEリーグ第17節 | 0-2 サンフレッチェ広島レジーナ |
2022年5月1日(日)14:03 熊谷スポーツ文化公園陸上競技場 WEリーグ第19節 | 1-1 ちふれASエルフェン埼玉 |
2022年5月4日(水)14:03 相模原ギオンスタジアム WEリーグ第11節 | 0-2 日テレ・東京ヴェルディベレーザ |
2022年5月8日(日)14:03 相模原ギオンスタジアム WEリーグ第20節 | 0-3 INAC神戸レオネッサ |
2022年5月14日(土)14:03 長野Uスタジアム WEリーグ第21節 | 1-1 AC長野パルセイロ・レディース |
2022年5月22日(日)13:03 相模原ギオンスタジアム WEリーグ第22節 | 1-2 マイナビ仙台レディース |
選手コメント・監督コメント
2022年3月27日(日) WEリーグ第15節 0-3 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース戦
ノジマステラ神奈川相模原は27日、WEリーグ第15節でホームにジェフユナイテッド市原・千葉レディースを迎えました。
キャプテン松原有沙選手がリーグ戦に出場するのは、2021年10月10日以来、実に168日ぶりです。
松原有沙「展開や細かいパスを意識した」
前半は3バックの中央に入り、相手FWの特徴を警戒して試合に臨んだと松原選手は振り返ります。
「まず前半のDFのときは、ジェフの前線の選手が速く、ボールにガツガツ、献身的に来るのは分かっていたので、裏のスペースを使われないようにラインの駆け引きを意識していました。特に2失点するまでは、なかなか自分たちの思うように行かず、けっこう裏を取られてしまう場面も多かったので、そこは反省点の一つだと思っています」
後半は中盤にポジションを変えて反撃を試みました。
「後半は一つ前に上がってボランチになったんですけど、相手が前半より前からプレッシャーをかけてこなかったので、自分もフリーで持てる場面が多かったんですけど、相手を動かすという意味でも展開や細かいパスを意識して入りました」
先発した松原選手は80分でピッチを退き、チームは惜しくも0-3で敗れました。
リーグ戦は残り6試合。一つでも順位を上げるために、復帰戦で感じた手応えと反省点を糧に、次の試合に臨みます。
2022年4月3日(日) WEリーグ第16節 2-1 アルビレックス新潟レディース戦
ノジマステラ神奈川相模原がアルビレックス新潟レディースを破りWEリーグ2勝目を挙げました。
試合後に北野誠監督、GK池尻凪沙選手、FW松本茉奈加選手に話を聞くことができました。
北野誠監督「ペナルティーエリアの脇やその内側を取れた」
ーー10月10日以来のWEリーグ勝利おめでとうございます。前節0-3で敗れて、この1週間でどのような準備をして今日の試合に臨んだか教えてください。
「前節は0-3で敗れていたんですけど、6割、7割がたウチがボールを持っていたんです。ただ、千葉さんの背後が取れなかったんですね。ですから今週一週間は3人目の動きや縦パスを徹底してトレーニングして、今日はそういう形でペナルティーエリアの脇やその内側をけっこう取れてたんで、練習どおりできたと思います」
ーー相手の良さを消していたような印象を受けました。
「新潟さんは個の力がありますし、やっぱりそこを消しながら行かないとウチは難しいと思うので、今週一週間はそういうトレーニングはしました」
ーー試合に勝って喜んでいる選手たちの表情をご覧になって感じたことがあれば教えてください。
「さっきミーティングが終わって、選手たちにブラボー、アイラブユーと言っておきました」
池尻凪沙「チーム全員で取った勝利」
ーー前節0-3で敗れてからの1週間で心掛けたことがあれば教えてください。
「先週は自分の準備や出足がすごく悪かったので、よりもっといい準備ができるように、あとは背後の対応の部分をより意識してこの1週間取り組みました」
ーー10月10日以来の勝利についてはいかがですか?
「すごくうれしいし、誰か一人の力ではなくて、チーム全員で取った勝利だったので、それはすごくうれしかったです」
ーー75分に滝川結女選手にシュートを打たれて失点しました。あの場面でもう少しこうすればよかったなという部分があれば教えてください。
「まずシンプルに跳ね返すことができてたら、そこまでゴチャゴチャすることはなかったと思うし、もっとDFに対してシュートコースをなくすためのコーチングができたら、滝川選手のシュートに対して自分がもっとコースを限定できたのかなと思います」
松本茉奈加「少しずつ実現できるようになってきた」
ーーまずは今日のゴールおめでとうございます。先制点を振り返っていただけますか。
「背後という部分はどの試合でも自分自身の課題だったので、そこを常に狙った結果、いいボールが(脇阪)麗奈から入って、あとは当てるだけというシュートだったと思います」
ーー後方からサンデイロペス選手に長いボールを出すのは練習でも取り組んでいたことなんでしょうか。
「そうですね。やっぱりポイントになる選手だし、収めることができるので、そこに相手が強く来ることも予想してましたし、そのこぼれを狙うというのは常に意識していて、そこにちょうどこぼれてきた感じです」
ーーチームとしては10月10日以来のWEリーグ勝利ということで、選手の皆さんがすごくうれしそうな表情をされていました。あらためて勝利についてはどんなふうに感じていますか?
「うれしい反面、安心という部分が少しあります」
ーー安心といいますと?
「やってきたことがやっと勝利の形になって、結果として出たという部分が。やっぱり北野(誠)さんのサッカーでやってきて勝てたという部分で、今まで引き分けが多かったですし、いいところまで行って勝てないことが多かったので、そのぶんうれしさというのはありました」
ーーやってきたことを形にできたという安心。
「北野さんの言っているサッカーが少しずつですけど実現できるようになってきたのかなと思います」
ーー相手陣内でプレーする時間が長かったと思います。前からのプレスやボールの奪い方で意識したことは?
「常に準備して、予測して、いかに相手に嫌なプレスをかけられるか。ただボールに行くだけじゃなくて、他の部分も考えながらプレスする。トップスピードで行けるように準備するのは常に意識しています」
ーー今日の試合では何度もうまくできたということですね。
「そうですね。全員でできたと思います」
2022年4月16日(土) WEリーグ第17節 0-2 サンフレッチェ広島レジーナ戦
ノジマステラ神奈川相模原のスタメンは、勝利を挙げた前節と同様。GK池尻凪沙、DFは右から大賀理紗子、松原有沙、伊東珠梨。MFは右から出耒村亜美、杉田亜未、石田千尋、小林海青。FWは脇阪麗奈、松本茉奈加、サンデイ ロペスの3人です。
相模原は11分と13分にCKを獲得しますが、得点には結びつきません。その後はボールを奪ってもサンフレッチェ広島レジーナの素早い寄せに苦しみ、パスをつなげられない時間帯が続きます。44分には広島MF上野真実に先制点を許して0-1で前半を終えます。
追い風の後半、54分に北野誠監督が動きます。ロペスに代わり佐々木美和が入り反撃を試みます。しかし70分、中盤でボールを奪われると、上野に再びゴールを奪われ2点差に。その直後に小林海青、出耒村亜美に代えて畑中美友香、西郡茉優を送り出しますが、得点を奪えず連勝とはなりませんでした。
北野誠監督「こういうゲームは戦術うんぬんではなく気持ちの部分」
北野誠監督は試合後、「こういうゲームは戦術うんぬんではなく気持ちの部分。やっぱり後手に回るとどうしても優位には立てない。球際は広島さんのほうが勝っていたと思う」と試合を振り返り、「今週、ミーティングでも『広島さんの立場を考えろ。絶対にこうやってプレッシャーをかけてくるぞ』と。『だからしっかり準備をしておけ』と試合が始まる数分前まで言っていたにもかかわらず、そういうことができないというところで、まだまだウチのチームにはメンタルの弱さがある」と課題を口にしました。
石田千尋「早い時間帯に点を取って自分たちのペースに持っていきたかった」
ボランチでフル出場した石田は、「立ち上がりは悪くはなかったと思うんですけど、やっぱり早い時間帯に点を取って自分たちのペースに持っていきたかったです。相手の寄せが早くて、寄せるけど取り切れないというのはすごく感じました」と広島の印象を振り返り、「ボールを大事につなぎながらというのはもちろんあるんですけど、背後にボールを出してからプレッシャーをかけて奪ってシュートというかたちもあってよかった」と話していました。
伊東珠梨「ボールを持ったときにもっと適切な判断をできるようにしていきたい」
3バックの左に入り、後半途中から左ウイングバックでプレーした伊東は、「前半のうちからもっと後半みたいな守備で行ければよかったです。チームとしてはマンツーマンでやるという決まりがあったけど、マークがずれてあいまいになって、やっぱりうまくいかなくて、そこの修正ができませんでした」と明かし、「個人的にはボールを持ったときにもっと適切な判断をできるようにしていきたいです。チームとしては出ている人だけではなくて全員がどういうサッカーをやるのかという共通理解をしたうえで戦っていきたいと思います」と次節に向けて抱負を語っていました。
2022年5月1日(日) WEリーグ第19節 1-1 ちふれASエルフェン埼玉戦
ノジマステラ神奈川相模原のスタメンは、GK久野吹雪、DFは左から松原有沙、畑中美友香、大賀理紗子。中盤はアンカーに石田千尋、左から伊東珠梨、脇阪麗奈、出耒村亜美。FWは左から杉田亜未、松本茉奈加、佐々木美和の3人です。
7分、ちふれASエルフェン埼玉がCKから、最後は三浦桃が左足を振り抜いて先制します。対する相模原は前半に何度もチャンスをつくり反撃を試みます。前半に4度のCKを獲得しましたが、惜しくもゴールにはつながりません。
しかし52分、杉田のCKからニアサイドで待ち構えた石田が頭で合わせて同点に追いつきます。その後も相模原は試合を優位に進めましたが、追加点を挙げることはできず、結果は1-1のドローに終わっています。
北野誠監督「高い位置を取れて、サイドからうまく攻めていた」
北野誠監督は試合後、「高い位置を取れて、サイドからうまく攻めていた」と話し、「ウチは今までカウンターで失点して負けているので、祐村(ひかる)選手のリスクマネジメントを指示していた」と明かしています。同点ゴールを挙げた2年目の石田については、「すごい頑張り屋さんで、やっぱり頑張っている選手の前にボールは来る」と話し、「今日は石田がアンカーで、セカンドボールは石田と決めていたので、よく頑張った」とプレーを振り返っていました。
石田千尋「今日は雨でセカンドボールをどれだけ拾えるかが大事なところだと思っていた」
指揮官の期待に応えてWEリーグ初ゴールを挙げた石田は、「前半からCKが多かったので、1点は取りたかった中で、決めることができて良かった」と笑顔を見せ、「(杉田)亜未さんのボールがニアサイドの思っていたところに来て、あとは合わせるだけだった」と振り返っていました。中盤のアンカーとしては、「今日は雨でセカンドボールをどれだけ拾えるかが大事なところだと思っていた」と話し、「なるべくセカンドボールを相手より先に触ろうと意識した」と明かしています。
畑中美友香「前線の選手が守備を頑張ってくれるから、後ろは狙いどころをはっきりできる」
3月19日以来のスタメンで3バックの中央に入った畑中は、「前線の人が奪った後に縦に速く裏に抜け出して、ゴールに迫るシーンを多くつくれていた」と攻撃を振り返り、「前線の選手が守備を頑張ってくれるから、後ろは狙いどころをはっきりできる」と話していました。「逆に、後ろからいいボールを供給できれば、前の選手がいい状態で攻撃できる」と今後の課題を挙げています。
2022年5月22日(日) WEリーグ第22節 1-2 マイナビ仙台レディース戦
5月22日に相模原ギオンスタジアムでWEリーグ最終節が行われ、ノジマステラ神奈川相模原はマイナビ仙台レディースと対戦しました。
6分にCKから松原有沙のゴールで先制して1-0で前半を折り返したものの、55分と90分に失点して1-2で敗れています。
試合後、スタジアムの会見場で北野誠監督、サンデイ ロペス選手、松原選手に話を聞くことができました。
北野誠監督「アットホームなクラブだなと思いました」
ーー今日の試合後、「ありがとう北野さん」という横断幕が出ていました。あの光景を見て、どんなふうに感じましたか?
「コロナ禍というのもあって、僕、サポーターの方と全くコミュニケーションも取れてないし、顔を合わせて話したことがないんですよ。今日初めて、さっきあいさつに行ってあのような横断幕をやってくれているので、近くに行って話したんですけど。アットホームなクラブだなと思いました、初めて。これはやっぱりコロナ禍で、残念だなと思いますね。もしかしたらもっとサポーターの人たちと話ができて、僕が志向しているサッカーというのをもっと早くファンやサポーターの人たちが知ってくれたらもっと喜んでもらえたと思うし、うん、そこが残念でしたね。ただ、ああやって出してくれたっていうのは本当にうれしい限りです」
ーー今日は先制点を早い時間帯に取れて、前半のうちにもう1点、あるいは後半に選手交代をしながらもう1点をどうにか取りたかったと思います。そのあたりはいかがでしょうか。
「今日はいつもの前からプレッシャーではなくて、ミドルゾーンで5-2-3でそのままプレッシャーを掛けたんですね。というのも、ロペスはそこまで機動力はないので、それだったらサイドというか、マイナビさんがけっこう狙ってくるので、そこを取ろうよっていうシステムにしたんですね。そしたら前半、ほとんど前向きでウチがボールを奪えて、ロペスに当てて次っていうところができたんで、それで点を取れるかなと思ったんですけど、なかなか最後のところで取れなくて、それはやっぱりクオリティーをもっともっと高めれば点は取れたところなので。いっつもこうじゃないですか、ウチって。ええとこまで行って最後入らへん。カウンターを受けて失点。仙台さんぐらいにクオリティーがきっちり高かったら、もしかしたら優勝してるかもしれないし、それぐらいやっぱりクオリティーはもっともっと上げなきゃいけない。ただ、そういう戦い方っていうのは、うちの選手たちはできるようになりました」
サンデイ ロペス「ベストを尽くそうと考えていました」
ーー今日は前線でのキープ、ヘディング、シュートなど見せ場があったと思います。ご自身はどんなふうに感じていますか?
「FWとして前半と後半、ゴールを決めようと意識を持っていました。しかし、日本人選手は頭のいい賢い選手が多いので、(ゴールは)やっぱり難しかったです。ゴールを奪えなかったので、もっと練習して向上していかないといけないと思っています」
ーー今日は今シーズンの最終戦で、ご自身もノジマステラで最後の試合でした。今はどのような心境か教えてください。
「最後の試合だったので、ベストを尽くそうと考えていました。良いシーズンではなかったという気持ちがありますし、最後の試合はファン・サポーターに喜んでいただけるように勝利が欲しかったです。チームメートが優しく接してくれていたので、最後はベストを尽くして頑張りたいと思っていました」
松原有沙「笑顔が増えて、雰囲気も良くなった」
ーー前半の早い時間帯での得点、あれは狙いどおりだったのか、それとも少し臨機応変にやった部分もあったのか、教えてください。
「セットプレーのコーナーはけっこう狙っていたというか、練習の中でもあそこにスペースがあるのと、横の動きをすればマークが外れるっていうスカウティングがあったので、本当にチームとして練習してやってきたことが結果として出て良かったなと思います」
ーー記者席は風が強かったんですけど、ピッチレベルでは気になりましたか?
「いや、前半はそこまで感じなかったですね。後半の最初のほうは感じましたけど、今日は(影響は)少なかったのかなと思います」
ーー北野監督が試合後、選手たちの表情がシーズンの途中から豊かになってきたというお話をされていました。松原選手からチーム全体を見て、選手たちの表情が途中から変わってきたという感覚はありますか?
「そうですね、北野さんが来た当初は、真面目にがむしゃらにただ練習をこなすっていうのがけっこう多かったように思えて、サッカーを楽しんでいる表情がなかなか出てなかったかなというふうに自分自身も振り返ってそう思います。そういった意味ではやっぱり練習中でも、ふざけてるわけじゃないですけど、いい意味での笑顔が増えて、すごく雰囲気も良くなったので、そこは本当に変わった部分かなと自分自身も思っています」